2010年01月12日

第57回 句会亜流里

第57回 句会報(10/1/8)

原英俊 選
<特選>
播州弁かるた亡き母近うせり      糸遊
母元気とまず一行や初日記       糸遊
折れやすきものの一つに寒月光     日田路
曾孫よりはしゃぐ母居てカルタ取り   辰若
筆始父の癖字を引き継ぎて       常治
亡き父の落書きのある歌留多かな   加尾

<秀逸>
君の髪歌留多に触れて取りがたし   青二
ひらかなを覚え初めたる歌留多の子  猛虎
テールランプほどの恋して夕しぐれ   遊名
着衣始瑪瑙の根付揺れながら     小春
初詣子らの選びし帽子着る       一路
初孫の重さが嬉し初詣          妙高
春風や新婦のヴェール舞ひ上る    蕪陵
マラソンや声を限りの警備員      博文
初旅や異国の匂ふ街に立つ      蒼城
柚子風呂につかり献立考える     恭子

中嶋常治 選
<特選>
心臓の少し壊死して葛湯吹く     猛虎
<秀逸>
舞初めの出よりたちまち物狂い    真理
荒星に惹かれるやうに箍外す     文也
二の腕に残る傷痕寒に入る      糸遊
若水に五感のひとつ目覚めたり    遊名

亜流里 選
<天>
母元気とまず一行や初日記      糸遊
<地>
はつぞらや平方根に解二つ      日田路
心臓の少し壊死して葛湯吹く     猛虎
消炭のはじけて話始まりぬ      青二


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Posted by 亜流里  at 16:37 │Comments(0)今月の句会

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