2009年12月17日

第56回 亜流里 句会報

第56回 句会報





原英俊 選
<特選>
逢いたくてマフラー巻いて駆け出して 糸遊
句敵のゐて闇汁の恐ろしき       日田路
魔女ならずとも飛びたきや月の城   文也
<秀逸>
芭蕉忌や念仏踊りの講話聴く     蕪陵
銀杏落つ角川文庫の頁かな      真理
雪激しテントの中の小宇宙       妙高
落葉掃く女の足袋の白きりり      一路
セーターの下の鼓動が響くなり     土筆
知恵の輪の外れかけてるクリスマス  猛虎
冬空へ折鶴私も飛んで行く       嘉代子
九天の月光我を貫けり          辰若
風呂吹きのふつふつふつのセレナーデ 雅子
凩にサックスの音と海の音        蒼城
白菊を活けて座敷のあらたまる     常治

中嶋常治 選
<特選>
人はみな音なく毀れ冬銀河        遊名
<秀逸>
句敵のゐて闇汁の恐ろしき       日田路
臨月のように膨らむ羽布団       日田路
知恵の輪の外れかけてるクリスマス  猛虎
着ぶくれて昔の彼に会ひに行く     英俊
冷ややかや街の灯映す水溜り     土筆
凩にサックスの音と海の音       蒼城

亜流里 選
<天>
人はみな音なく毀れ冬銀河      遊名
<地>
熱燗や忘れるという選択肢       糸遊
くちびるの温き蜂蜜色の闇       文也
冬晴の空どこまでも無垢である    日田路  
タグ :句会俳句会


Posted by 亜流里  at 13:06Comments(0)今月の句会

2009年12月02日

第3回播磨芭蕉忌フェスティバル終了

11/28(土)旧暦の芭蕉翁命日に無事終了しました。
第1部は、姫路風羅堂俳句大会、第2部は岐阜県関市の広瀬惟然記念館 沢木美子先生による「風狂の俳人 広瀬惟然」の記念講演をしていただき、120名もの方にご来場いただきました。本当にありがとうございます。
失われた姫路風羅堂再興に向け、今後も活動して参りますので、ご指導、ご鞭撻宜しくお願い致します。

第3回姫路風羅堂俳句大会
<特選 一般の部>
のぼり窯跡と聞きしが真葛原   大阪市 村井津哉子
月天心鯱は鱗を鎮めおり      姫路市 植原嘉栄
千山の墓のちさきよ木の実降る  姫路市 板谷繁
水浸く稲抱き起こしては刈り急ぐ  高砂市 中野はつえ

<特選 学生の部>
母の日にありがとうってつたえたい  岡崎蓮(小学5年)
たんぽぽの綿毛ふわふわ親離れ   上川双葉(中学3年)

以上 おめでとうございます。


  
タグ :俳句芭蕉


Posted by 亜流里  at 18:42Comments(2)播磨芭蕉忌フェスティバル